京扇子 燻#3 pattern 揉 箔動シリーズ 布ケースセット
¥19,800($126.22)
International shipping available
【焼箔と真綿が生み出す表情】
落ち着いた光を帯びる焼箔と、その間を放射状に走る細い線。
燻の「揉」は、銀箔の硫化によって生まれる焼箔に、古くから舞扇子などに用いられてきた「揉み押し」を施した京扇子です。
銀という素材から生まれた色合いに、真綿の繊維がつくる抜け模様を重ねています。
【真綿の流れを、扇面に残す】
揉み押しは、扇面に真綿を放射状に引き伸ばし、その上から箔を押す技法です。
真綿が重なった部分には箔が付かず、繊維の流れが抜け模様となって現れます。細く伸びた筋や重なりが、箔の面に繊細な線の広がりを生み出します。
一度形をつくった真綿は、複数の扇面に繰り返し使用します。基本となる模様を共有しながらも、押す際のわずかな位置の違いによって、線の現れ方には少しずつ違いが生まれます。
箔を置くところと、真綿によって残されるところ。その取り合わせが、焼箔の色や質感に奥行きを添えています。
【変化の中に、美しさを見出す】
銀には、硫黄分と反応して色を変える性質があります。その性質を生かし、硫化によって色を引き出したものが「焼箔」です。
黒へと変わっていく過程には、緑や赤を帯びた複雑な色合いも現れます。燻では、弱い硫化作用によってゆっくりと引き出された色や質感を、扇面の表情として取り入れています。
日本では、咲きそろう花だけでなく、散りゆく桜や、秋に色づく木々にも心を寄せてきました。移ろう姿の中に、その時ならではの美しさを感じ取る。燻も、そうしたまなざしに通じるものと考えています。
素材の変化から生まれた色に、受け継がれてきた加飾の技法を重ねる。「揉」は、その仕事を通して、焼箔の新たな表情を引き出した一本です。
【京扇子としてのものづくり】
箔押しには、膠を用いる伝統技法を受け継いでいます。
箔を押した紙に折り目をつけ、扇子へと仕立てていく。その後の工程にも適した方法であり、強く照り返すような艶を抑えた、落ち着いた光の仕上がりにもつながっています。
扇子の仕立ては、舞扇子の製作で定評のある山武扇舗が担当しています。
扇面に加飾を施す仕事と、それを扇子へと仕立てる仕事。それぞれの職人の手を重ね、一本の京扇子が完成します。
舞扇子などの装飾として培われてきた表現を、日々の暮らしで手にするものへ。涼をとる道具として使いながら、焼箔と真綿が生み出す表情にも親しんでいただけます。
【色の表情|#3】
銀が黒へと変わる途中に現れる、中間の色合いを生かした焼箔を用いています。
弱い硫化作用によってゆっくりと引き出された色には、単色では言い表しにくい複雑さがあります。その一枚ごとの違いも、焼箔ならではの魅力です。
銀という一つの素材から生まれた色彩を、扇面の表情としてお楽しみいただけます。
【布ケース付き】
持ち運びにお使いいただける布製の扇子ケースを合わせています。
【素材】
扇面 和紙、銀箔
扇骨 焼き煤竹
【サイズ】
サイズ 2サイズございます。
高さ 約19.7cm(6寸5分)×幅 約36cm
高さ 約22.5cm(7寸5分)×幅 約41.5cm
【素材の表情について】
焼箔には、一枚ごとの色合いや質感の違いがあります。一つひとつ手作業で制作しているため、写真とまったく同じ表情にはなりません。素材と手仕事による違いとしてお楽しみください。
金属箔の性質上、光の当たり方や見る角度によって、色の見え方が異なります。
焼箔は、制作時に硫化によって色を引き出したものを使用しています。銀の性質上、ご使用・保管の環境によっては、さらに色が変わる場合があります。
【長くお使いいただくために】
使わない季節には、扇子を閉じ、付属の輪状の紙「セメ」をかけて箱に保管してください。竹と紙でできた扇子の形を整えて保つために、箱とセメも一緒に残しておくことをおすすめします。
ご不明な点は、ご購入前にお問い合わせください。
